ある情報統制された国の抑圧された少数民族が
日本で情報の海に飲まれて混乱の極みに居る。
ネット上に溢れる真偽も分からない情報を信じて
沸き起こる感情は怒りと憎しみだけ。
今すぐに戦わなければならない。
抑圧される当事者としては当然の感情かもしれない。
よほど非道な扱いを受けているのだろう。
それは分かる。
でもそこで一歩立ち止まって冷静に考えて欲しい。
抑圧する側は実に巧みに戦いの芽を摘んできた。
消されてしまえば思うつぼではないか。
せっかく日本に来たんだし。
日本の美しい自然、文化、人の心にもっと触れて欲しい。
そして自分の民族の文化を広めて欲しい。
言葉、食、踊り、歌、できる事はなんでもいい。
戦うか、負けるかの両極端ではなく
その間にある可能性を探って欲しい。
社会の変革はすぐには訪れないが、
地道な活動がいつか必ず芽を結ぶはず。
怒らないでください。
怒りは何も生みません。
あんなに美しい土地と文化がある民族なのに。
悲劇にならないためにも
ただ穏やかに文化を守り、
生き抜いて欲しい。