武奈ヶ岳ソロ&セッション 12/3,12/24

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11月は前回八ヶ岳行って以来久しぶりに山に入らない月になってしまった。北アルプス、八ヶ岳が冠雪し、各山小屋から営業終了の報を聞く度になんだか寂しい思いをして過ごしていた。でも、スキーシーズンが始まるし、更に今年は雪が多いという長期予報が出ていたので、スキー道具を引っ張り出してきてメンテナンスをしているとあっという間にテンションが上がってきてしまった。ついでに久しぶりにアイゼン、ワカンなどの雪山ギアを引っ張り出してくると、そのままの勢いで雪山を登らずにはいられなくなってしまった。

ということで、12月3日にソロで下見、24日に友人のlazycamera氏とセッションをしてきた。

12/3 大山口→青ガレ→金糞峠→中峠→ワサビ峠→武奈ヶ岳→八雲ヶ原→北比良峠→ダケ道→大山口

実は今年初のソロハイクだったりする。始発で出て、7時12分に比良駅着。駅に降り立つと同時に陽がのぼる。陽を受けて琵琶湖がきらきらと輝く。あまりの美しさにまだ覚め切らない頭でぼんやりとホームにたたずむ。
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駅舎を山側に出ると、目の前にはモルゲンロートの比良の山々。この風景を眺めながらイン谷へ向かう。
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桜のコバの分岐、左に行けば堂満岳だ。
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8時ちょうどに大山口着。青ガレへ向かう。
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積雪期に備えてマーキングを確認しながら進む。
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今日もザックはOMMのClassic25だ。柔らかくて背負い心地はかなりいいザックだと思う。ショルダーも肩への負担は少ない。すぐ破れんじゃないかと思っていたメッシュポケットもなかなか頑丈で便利に使える。
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青ガレを登り詰めてまもなく金糞峠へ着く頃。
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背後を振り返ると琵琶湖が見える。
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9時、金糞峠着。今日はここからヨキトウゲ谷に下りて中峠、ワサビ峠経由で武奈ヶ岳ピークへと向かう。
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積雪すると風景は一変するので目印になりそうな物は全部チェックしておく。
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沢沿いの道は難しい。前方に別の沢が合流していたりするとそっちに誘われたりするのでマーキングとコンパスを確認しながら進む。
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中峠への登り。
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9時52分、中峠着。
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また沢に向かって下る。
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そして登る。下って登っての繰り返しなのでこのルートは人が少ない。
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10時21分、ワサビ峠着。ここからは極上の稜線歩きが始まる。
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坊村からのルートと合流して急に人が増えて賑やかに。
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この西南稜を歩きたくてこのルートを取ったのだ。
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しかし、天気がいい。
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登ってきた西南稜を振り返る。
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間も無くピークだ。
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ピークに向かって最後の登り。
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11時、武奈ヶ岳ピーク着。東を見れば琵琶湖、近江八幡の沖島、彼方の鈴鹿の山々が見える。
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北を見れば琵琶湖、御嶽山、白山、更に乗鞍岳、中央アルプスが見えた。
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風があったのでフーディニを羽織って昼食にする。カップラーメンとおにぎり。見通しのいい風景をいつまでも眺めていたかったけど下山にかかる。ピークの南の分岐を八雲ヶ原へと下る。
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ここの分岐はパスして更に南の分岐を下る。積雪に備えて分岐看板に棒が添えられている。
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ここを下る。このセクションは広い尾根なので雪がなくても迷いやすい所だ。
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スキー場まで下ってきた。
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12時半、八雲ヶ原着。多分、10年ぶりぐらいに来た。
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北比良峠からもしばし琵琶湖に見とれる。
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13時半、大山口に戻ってきた。
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駅までものんびりと琵琶湖を眺めて帰る。
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天気に恵まれて最高のハイクになった。低山特有のルートが複雑に入り組んだ難しさをあらためて知ることができたし、積雪前にはいい山行となった。

12/24 大山口→青ガレ→金糞峠→コヤマノ岳→武奈ヶ岳→八雲ヶ原→北比良峠→ダケ道→大山口

ソロハイクから3週間後、武奈ヶ岳は本格的に冠雪したようなので友人のlazycamera氏とスノーハイクセッションに行ってきた。

琵琶湖越しに見る朝焼けは本当に美しい。海越しに見るのとは随分違う。静寂の中、色と形だけが変化していく、好きな情景だ。
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しばらく暖かい日が続いたので雪があるか心配したけど、どうやらあるようだ。このモルゲンロートの比良の山々もまたすごくいい。始発で出てこれが拝めるなら通おうかと思ってしまう。
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lazycamera氏がキュートな車でピックアップしてくれてのアクセスだったので、ハイクスタートは7時半と前回より早目にすることができた。
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小雨の中青ガレを登る。青ガレ中程で雪が付き始める。
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雨もやや重めの雪に変わり、更に標高を上げると軽めのものに変わってきた。
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金糞峠手前で振り返る。琵琶湖は見えない。
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9時、金糞峠着。
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今回は沢沿いは危険なのでコヤマノ岳経由でピークを目指す。バリエーションルートだったらしいが今は一般化された尾根ルート。
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ザックは今日もClassic25、ワカンはなんとか装着できた。アイゼン、ゴーグルなど雪山装備を詰め込んでいるのでぱんぱんだ。日帰りスノーハイクに使うのはぎりぎりの容量かもしれない。
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雪は深くないのでルートに迷うことはない。しかし、連休中なのに人が少ない。
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コヤマノ岳への尾根を登り詰めていくと雪が深くなってきた。
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雪も結構降ってきておまけに風も出てきた。状況が短時間で目まぐるしく変化する。レイヤリングやギアの使い勝手を考察するには抜群の環境だ。
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10時20分、中峠からのルートとの合流点まで登る。ここで温度計を見てみると-5度だった。レイヤリングはスキンメッシュ、キャプリーンミッドウェイト、R1、ストームクルーザー。これで行動中は汗をかかない程度に暖かかったが、立ち止まっているとさすがに冷える。
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吹き付ける雪で眼鏡が役立たずになるのでゴーグルを装着する。スキー用のゴーグルだが反射を軽減してくれるので視界は抜群に良くなるし、何より顔が暖かい。
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雪質は乾いていて歩く度にきゅっきゅっと音がして気持ちがいい。
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あともう少しでピークだ。
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誰もいないし、当たり前だけど眺望は効かない。
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西南稜方面も何も見えない。
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11時、武奈ヶ岳ピーク着。サーモスに入れてきた白湯を飲んで少し行動食をとる。
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写真を何枚か撮ってさっさっと下山にかかる。
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下山ルートは前回と同じ。ここはスキー場跡、積雪量が増えればシリセードが楽しそうだ。
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八雲ヶ原で昼食にする。
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ダケ道に入るとさっきまでの-5度の雪の世界は嘘のように。
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この近距離、短時間でこれだけバリエーションに富んだ状況を楽しめるハイクはなかなか経験がないので満足度はかなり高いものになった。

装備については少し要改善点があった。グローブは登り始めは発汗を抑えるために、アウトドアリサーチのPL100グローブを使っていたのだが、小雨と雪であっという間に濡れてしまった。夏ならそのまま付けていても問題ないのだがさすがに冷たかった。ここは薄手のスマートウールなりのインナーグローブをつけて、更に薄手の防水手袋をつけていればよかったのかなと。標高を上げて雪が本格的に降ってきてからは、同じくアウトドアリサーチのノースバックセンサーグローブに変えた。これはさすがに指先までぽかぽかで安心してつけていられたのだが、分厚いだけに細かい作業、例えばザックのチェストバックルの開閉などがしにくくてその度に脱いで素手になっていた。ほんの一瞬なので問題はなかったがやはり万全を期して、インナーグローブは必要だなと痛感した。

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靴下はFITSのMidium Hikerで行ったのだが、指先が少し冷たく、かかとも少し浮いていたので、これはすぐに同じFITSのHeavy Expedition Rugged Bootsを購入。これを履いてブーツに足を入れてみると、超ピッタリ!ポッカポカ!次の山行が楽しみだ。