五色ヶ原 3DAYS 8/13-15 DAY1

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お盆は五色ヶ原へ。先月の初日の登りの疲労感や暑さを考えると、今年は夏山を縦走する自信がなかったので五色ヶ原に二泊してのんびりと過ごしてきた。

富山前泊、地鉄の始発で室堂へ。

DAY1 室堂→五色ヶ原

お盆で立山駅から室堂まで激混みでチケットを買うのも行列だろうなと覚悟していたけど、地鉄富山駅で室堂までの通しのチケットが買えたので、割とすんなり室堂まで入ることができた。

久しぶりの室堂、雲ひとつない快晴で紫外線がきつい。先月は紫外線で体力を奪われたので、さっそくユーロシルムの銀傘をさす。
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8時12分、まずは一ノ越を目指して歩き始める。雄山を目指す人の列が連なっている。
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高度を上げると雷鳥沢が見えた。すぐ側にあるはずの雪渓が既に溶けてない。五色ヶ原のテント場も小屋の人に聞くと今日明日には枯れるということだったので水は念のためひとり3リットル担いだ。
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9時、一ノ越小屋が見えてきた。
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雄山への登り。ほとんどの人が雄山に登っていく。
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我々は反対側へ、五色ヶ原を目指す。急に人が減った。
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まずは龍王岳手前の富山大学の研究所があるピークを目指す。
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暑いが程よく風があるので時折立ち止まって体を冷やす。
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龍王岳は巻いていく。
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龍王岳を巻いた先で前方が開けた。真ん中に平たい台地、五色ヶ原が見え、その先には先月目指した薬師岳も見える。距離感としてかなりあるし、下って登ってを何度か繰り返さないといけないので少し萎える。
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一気に下る。かなりの急坂でしかも脆いのでスリップしないように気をつける。
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ガスが上がってきて日差しが遮られると、涼しくて気持ちがいい。
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下っていくとお花畑が。
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更に下っていくと小規模なカール状になっていた。かなり崩れているので落石に気をつけながら通過する。
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下り切った後は登って鬼岳を巻く。
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眼下には黒部湖が見える。
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鬼岳を巻きながらまた下る。
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少しフラットなセクションを過ぎると再びお花畑。
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ここのお花畑は色とりどりで見事だった。
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巻いてきた鬼岳を振り返る。
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11時50分、再び登って獅子岳着、お昼ご飯にする。頭痛がしていて食欲はあまりないが食べる。最近山食に持ってくるハンバーガー、ジップロックの300mlにちょうど収まるのがいい。
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昼食後はザラ峠に向かって下降。下りなのに息がきれる。今年はどうやら高地登山に向かない体調のようだ。妻はヨガの効果だと言いながら、フゥオオォォーと大きく呼吸しながら元気にさっさと歩いていく。
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ザラ峠が見えてきた。
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本当にザラザラに崩れている。立山側はどこも脆くて、黒部側は比較的なだらかで安定している。
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常にガスが飛んでくるので見る風景には飽きない。
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ザラ峠からの登り。これで五色ヶ原までは最後の登り。
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13時50分、木道に出た。ようやく五色ヶ原に着いたのだった。
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湿原地帯のはずが沢はどこも枯れている。
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疲れていたので小屋での受付を後回しにして先にテン場に向かう。
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トイレ、水場付きのテン場。水場は本当に今にも枯れてしまいそうだった。濁りがあるので煮沸推奨と書かれていた。
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テント設営後小屋に向かう。疲れも取れてきて、落ち着いて五色ヶ原を見渡すと一面のチングルマで感動。
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ここが水に満たされているともっと美しいに違いない。
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五色ヶ原山荘、小屋の人はすごく親切だった。
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小屋の前もチングルマの絨毯。これだけ群生してるのは初めて見る。
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さすがに今日はビールはやめておこうとコーラを買ってテントに戻る。
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テン場はソロの人が多く、学生のパーティーも3組ほどいた。折立から入って薬師を越えてきた人、これから薬師を越える人、長丁場の縦走路なのでみんな体を休めることに専念しているのか静かだ。
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陽が傾いてくるとチングルマの綿毛が輝きだす。冷えてきたのでダウンジャケットを羽織る。
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晩御飯は最近の定番パスタと茹で汁で作るスープ。
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17時を過ぎると、みんな早々と眠りに入った。観光客で溢れる室堂から約5時間、静かな山深いテン場で100人程がしんと過ごしているのがなんだか不思議に思える。