久しぶりの本格日帰り登山、比良山系の武奈ヶ岳に友人と行って来た。
サコッシュに水とクリフバーだけを入れて六甲山を軽く2時間ほどスピードハイクするのは何度かしていたけど、遠征しての登山は去年の八ヶ岳以来。
武奈ヶ岳は関西の山では標高が高めなので色々な風景を楽しめる。
登り始め、山桜を見、落ち葉の降り積もったふかふかのトレイルを進むと新緑、新芽の世界。更に登り詰めると重い雪に耐えて曲がった樹木、沢には残雪の筋。足を進めて標高を高めると目に飛び込んで来る季節の移り変わり。
山を登ると目の前の風景、出来事が世界の全て、下界のややこしい事は全部登山口に置いて来た。
登り初めの苦痛を歯を食いしばって耐え、流れ落ちる汗の不快が爽快に変わる頃、体が温まりギアが入り、深呼吸すれば空気は旨く、振り返れば登山口の集落は遥か下方、見上げれば稜線の彼方には青空、ピークが見えて来てそこがゴールだとしても、このままどこまでも歩いて行きたかった。