台北的假日 DAY,2 平渓線と九份

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2日目は5時起きで平渓線というローカル線を乗りに行った。台北から平渓線の起点になる瑞芳まで40分ほど。6時半発の車内は通勤通学する人たちで満席だったが誰も喋らず車内は静か。

出発前から雨だったけど瑞芳に着くと大雨に。

交通部臺灣鐵路管理局のページで時刻表をプリントアウトしていたので接続10分ぐらいで平渓線に乗れるはずだったけど大雨で運行取りやめに。次の列車は1時間半後。平渓線一日券というのを買っていれば駅の出入りは自由なので瑞芳の町にちょっと出てみたんだけど特に何も面白そうなものは発見できず。

駅構内に戻って行き交う電車と乗客をぼんやり眺めていた。学生も大人も朝からみんなやけに明るく元気だった。ぼくは大雨でげんなりしてたけど雨の多い台湾ではこんなのは日常風景で雨ごときで落ち込んだりはしないのだろう。

写真では分かりにくいけどもの凄く降っていて列車の屋根からホームに滝のように雨水が流れ込んでくる。

次の列車は予定通りに来たのでやっとで平渓線の旅に出発。この路線は各駅が猫の駅とか幸福の駅とかランタンの駅とか色々と個性があって途中下車しながら進むのが楽しい。ぼくは商店街のど真ん中を線路が走っている十分駅と、幸福の駅の終点の菁桐駅、菁桐から歩いて30分の平渓駅に行った。

線路沿いの花が鮮やかだった。

水に恵まれ、緑がもりもりと育っている。

十分に到着。大雨で平日ということもあり観光客がほとんど居なくてお店は開店休業状態。昼ご飯を食べたかったけど。台湾に来て初めて「没有」を聞く。実際無いのだから正しいんだけど、大陸では有るのに「没有」を普通に聞いてきたのでなんか新鮮。ああ、本当に無いんだねって妙に納得。

ここを電車が通る絵を撮りたかったけどタイミングが合わなかった。

十分駅には「日本語通訳します」と書いた看板を置いた机におじいさんがぽつんと座っていた。これは瑞芳に戻る列車。単線なのでここですれ違ってタブレット交換するらしいけど菁桐行きの列車は来なかった。

日本の駄菓子屋風の店があったり。

駅員さんに聞いてみると列車はまだ遅れているらしく次のが何時に来るのかよく分からないと言う。初め駅員さんの喋ってる言葉が全く分からなかったが何度か同じことを聞くと國語で喋ってくれた。お腹が空いて仕方がないので駅の近くに居たおばちゃんに頼んでラーメンを作ってもらった。

ラーメン食べ終わるとちょうど列車が来たので次は一気に菁桐まで。

ここの駅舎は結構レトロで屋根は全面苔むしていた。

日本統治時代は炭坑で栄えたらしく遺構が色々と残っている。駅から少し歩くと当時の鳥居とか公園も残っているらしい。

竹に願い事を書いてここに吊るす。吊るしきれずに駅周辺の建物とか樹にもたくさん吊るされていた。

ぼくも竹を購入して願い事を書いて吊るした。

幸福駅の切符にデザインされたハガキが売っていてここから出せる。日本にもこういうのがあるね。

折り返しの列車は来そうにないので歩いて平渓駅まで行ってみた。

植生が明らかに日本と違う。亜熱帯なんだなあと実感。

平渓まで線路沿いを歩いて30分ぐらい。

昼近くになると観光客がだんだん増えて来た。若い人が多く、台湾人の学生や香港人、韓国人が多かった。みんな似たような姿格好しているのに話す言葉が全然違うなあと当たり前のことだけどそれが面白かった。観察していると色々違いを発見。日本人の見分け方は歩き方で分かる。日本人の歩き方は残念ながら綺麗じゃない。着物の遺伝子のせいか股関節をあまり使わずに膝から下だけでちょこちょこと歩いている。かわいいと言えばかわいいんだが。これで一発で日本人って分かるようになった。

このローカル線の旅、雨だったけれどかなり楽しかった。晴れていれば町にもっと出て更に楽しかったんだろうけど。ここはまた来たいと思った。

平渓から瑞芳に戻って九份へ。映画『悲情城市』のロケ地なのでかなり心躍らせて行ったんだけど、人の多さと過度の観光地化に幻滅してしまった。平日で雨だし人少ないだろうと思って行ったら祭りみたいに人が居てびっくり。店は全て観光客向けの飲食店、お土産物屋ばかり。映画では市場だったはずなんだけど。

階段の下の方は店が無くて落ち着いた感じ。

奥に「劇夢人生」って看板が見えるけど映画『劇夢人生』のロケ地なんだろうか。

日本人には『悲情城市』より『千と千尋の神隠し』で知られてる建物。

台湾って猫が多い。九份にもあちこちに居た。犬も多いけど。

路地裏に入れば表の喧噪が嘘みたいに静か。

夜景を撮るつもりで三脚持っていたんだけど日没まで待ちきれず台北に帰還。

永康街で牛肉麺を食べた。美味しかったけどウルムチで牛肉麺を食べ歩いたぼくには少し物足りなかったなあ。台北に何軒か美味しい牛肉麺屋が有るらしいけど、牛肉麺が一番美味しい街はウルムチに違いないと思う。

街をぶらぶらして、古亭のカフェでコーヒー飲んでホテルに戻ったら22時。長い一日だった。